当店を始めた理由 よかったら読んでください!

 

私が脱毛サロンを始めた理由は私がまだ陸上自衛隊に勤めていた頃に遡ります。
6年ほど前に陸上自衛隊に入隊し、厳しい訓練や団体生活をしている中で私が一二を争うほど嫌いなことがありました。
それは「ハイポート」と「朝の身嗜み点検」でした。

地獄のハイポート 走ってると途中から楽しく感じる不思議

ハイポートって何?と思う方も多いと思います。
簡単に言いますと、銃を持って、10数キロある荷物の入ったリュックを背負い、重い鉄のヘルメットを被った状態で何キロも隊列を守って走る訓練です。
これが前期訓練、後期訓練合わせて6ヶ月間ほぼ毎日あるので嫌いでした。

悪魔の身嗜み点検 これが好きな奴は居なかった

もう一つは前にも書きました「朝の身嗜み点検」これは本当に嫌でした。
自衛隊では朝6時に起床して点呼、615分にベッドなどを片付け、630分に食堂、7時に洗面や装具整え720分に集合などでした。
意外でしょうが、あの自衛官が着ている迷彩服はアイロンがけをして、黒いブーツは靴磨きでピカピカにしています。
この迷彩服が少しでもシワがあったらシワの本数分腕立て伏せ
ブーツに少しでも曇りがあったら腕立て伏せ
髪型は坊主で少しでも伸びてきたらバリカンで刈られ
ヒゲは少しでも伸びていたらヒゲの伸びてる本数分腕立て伏せをしなければなりません。
他にも目の輝きが薄れていたら腕立て伏せ
などなど腕立て伏せ祭りでした。
私はこの腕立て伏せが大っ嫌いでした!
私は元々ヒゲが濃くて夜に髭剃りをしても朝には伸びてる!
朝に剃っても身嗜み点検の時には伸びてる!
地獄でした。
ヒゲの濃い人などはご理解いただけるかと思いますが、ヒゲ剃りを慌ててすると剃刀負けで凄いことに!
そして歯磨き洗顔ヒゲ剃りを約5分で終わらせなければなりませんでした。
ヒゲの薄い同期は夜にヒゲ剃りしても生えてこないので、のんびりと歯磨き洗顔で終わり!
自衛隊ではのんびり出来る時間が一番貴重でした。
私にはこれがとても羨ましかったです。
なので私は剃刀負けで毎日血まみれで運が良ければ腕立て伏せ無し、運が悪いと腕立て伏せという毎日を送っていました。
剃刀負けが毎日の訓練での汗で染みるのも嫌でした。

他にも演習場での訓練でも身嗜み点検はあります。
勿論手加減無しです。
演習場は本当に大自然の山の中にあり水道なんて無い場所も多かったので、髭剃りは泥水で行いました。
近くに川があったらマシなくらいでした。
化膿してしまったり、皮膚が荒れて痛かったのを覚えています。
こういったヒゲの濃さで辞めていった同期も居ました。
その同期は心の弱いやつなんて言われてましたが、ヒゲが濃いという身体的な理由で辞めたのも一つだと私は知っていました。
何故ならよく私と一緒のヒゲが残ってるという腕立てをしていたからです。

決心しました

私はこの時、ヒゲ脱毛を受けることにしました。
ですが、この時の自衛隊の給料ではとてもじゃ無いけど払えない大金でした。
そして場所は訓練していた場所から2時間もかかる場所でした。
ですが、私は朝の5分ののんびり出来る時間が欲しかったのです。

決心したが挫折

3月、2時間かけて毎週通いました。
貴重な土日の2日間12時間のお休み
外出場所や何で行くのかなどの理由を上司に説明しないといけないので素直に脱毛しに行くと答えたものです。笑われながらも通い続けました。
ですが、満足な効果を得られず、当店の今のヒゲ脱毛価格の4倍と高額であったためお金も続くはずもなく挫折しました。

挫折からの決断

この時はお金を無駄にした自分が嫌で嫌で仕方がなかったです。
私も辞めてしまった同期のように辞めてしまおうとも何度も考えました。
そしてそんな自分が嫌で死んでしまおうとも考えました。
ですが死んでしまう前に何かやろうと考えました。
自衛隊を4年務めた退職金を全部使って始めました。
それが当店、脱毛専門サロンルチアーノ尼崎です。
ルチアーノ尼崎を始めた時もまだまだ脱毛の価格は高かったです。
それを自分で始めたらどこまで安く出来るだろうか、きっと私のように困ってる人が居るはずだと思って始めました。
考えた末出した代表メニューが「ヒゲ脱毛17000円」でした

安くて怪しいお店

当店の基本的な考え方は、安く、安心、安全にでした。
今でこそ値段が下がってきていますが、当時は定価の4分の1ほど
「脱毛は高い!」
「男性がするものじゃなくて女性がするもの!」
場所も阪神尼崎のマンションの一室
怪しすぎてお客様は全然来ませんでした。
最初の一月の売り上げは3万円ほどと絶望しました。

石の上にも3

地道に副業でアルバイトをしながら耐えてお客様も徐々にですが増えてきました。
雑誌の取材依頼や、撮影依頼も来るようになりました。
怪しさも少しは減った気がします。
ですが、まだ毛にコンプレックスを持った人は減らない、そんな状態でした。
有難い事に他府県から来られるお客様も多く、特に近鉄1本で来られる奈良県のお客様、大阪のお客様が多くいらっしゃいました。
2時間掛けて通った身としては申し訳なく思えてきました。

東大阪店開業

奈良方面、大阪から来ていただくお客様の中でも大阪南方面のお客様のアクセスが良い東大阪にお店を出す事にしました。
東大阪には近大などもあり、毛に悩む学生さんをターゲットにする目的もありました。
学生さんには学生割引を作ったりして金銭的にもっと負担が少なくなるように工夫しました。
今だから言えますが、当時は苦学生さんに内緒で割引なんかしたりもありました。

そして今、次へ

学生さんからも一般の方からも好評で有難い声をたくさん頂いています。
皆さんありがとうございます。
まだまだ毛にコンプレックスを持つ人は少なくないですが、減らすことはできます。
次はお身体や頭が思うように動かない方(身体的、知的に障がいがある方と書かせていただきます。)
のヒゲ剃りを楽にするため、排泄支援などを楽にするお手伝いが出来たらいいなと考えています。
他にも家族の方と過ごせない子どもさんの心的身体的コンプレックスを減らすための脱毛支援など
勿論、儲けることだけが目的じゃない金銭的にもお安く、安心して脱毛に来られるお店の基本は崩さないでいきます。

ルチアーノグループ代表 五寳一馬